BPOの選定基準とデメリット、委託後の4つの確認点
執筆 AX BPO編集部監修 黒﨑悠一
BPOの選定では、実績やセキュリティといった契約前の基準に加え、委託後に誰が例外を処理し、手順を直すかという運用の確認点を足して比べます。業務を自動化してお預かりするAX BPOの費用は月額10万円から(目安)で、設計・構築、ツールの利用料、運用保守、判断と例外の処理を月額に含み、業務の内容と件数により異なります。自動化の仕組みからこぼれる判断と例外は、専任スタッフが処理します。
BPOの一般的な選定基準
お名前.comの記事は、「対象業務の実績」「セキュリティ体制」「料金体系と契約範囲」「報告と改善の仕組み」の4つを委託先を選ぶ基準に挙げています。このうち「料金体系と契約範囲」では、「初期費用、月額料金、最低料金、範囲外の作業の料金、解約時の条件が明示されているか」を確かめる点としています。
ファネルAiの記事は「AIツールの機能や生成スピードだけで比較すると失敗しやすくなります。」と述べています。
IDC Japanの発表では、2024年の国内BPOサービス市場は前年比3.0%増の9,943億円です。同発表でアナリストは、AIや生成AIの進展が「人(オペレーター)中心からデジタルアセット中心のサービス提供モデルへの変化を促している」と述べています。
IDC Japan「国内ビジネスプロセスアウトソーシングサービス市場予測を発表 ~AIが促すサービス提供モデルの変化~」(2025年4月30日)による、人事、カスタマーケア、財務/経理、調達/購買の4セグメントの支出額ベースの数字。
よくあるBPOのデメリット
委託した後に起きる課題として、ノウハウと業務の戻しにくさが挙げられます。
キヤノンMJグループの記事は「業務運営を外部に任せてしまうため、自社にノウハウが蓄積されません。」「いったんBPOに委託した業務を、状況の変化などによって自社の運用に戻すには、かなりの労力が必要です。」と指摘しています。
お名前.comの記事も「最大のデメリットは業務のノウハウが社内に残りにくいことです。」と述べています。
また、お名前.comの別の記事は、委託範囲が広い大手総合型のBPOについて「委託範囲が広いぶん、自社側が状況を把握しきれなくなるおそれもあります。」と書いています。
例外と判断は誰が処理するか
委託した後の運用を見るには、4つの確認点を足して比べます。
| 確認点 | 委託先に確かめること | あいまいなまま契約すると |
|---|---|---|
| 例外と判断 | 決まった手順から外れた件と、判断が要る件を誰が処理するか。社内に戻す条件は何か | 例外が出るたびに自社の社員が処理する |
| 社内に残る作業 | 窓口・マニュアルの更新・指示・結果の確認のうち、どれが社内に残るか | 委託したのに担当者の手が空かない |
| 手順の変更 | 業務のやり方や書式が変わったとき、誰が手順を直し、費用はどうなるか | 変更のたびに社内でマニュアルを直して渡す |
| 費用の決まり方 | 料金が何で決まり、範囲外の作業はいくらか | 範囲外の作業で追加費用がかさむ |
1つ目の確認点は、決まった手順から外れた件と判断が要る件を誰が処理するかです。
お名前.comの記事は、よくある失敗として「例外処理や判断が必要な場面で対応が止まる」ことを挙げ、対策を「誰が判断し、誰が実行するかを業務ごとに文書で決めておく」としています。
クラウドソーシングTimesの記事は「イレギュラーな業務への対応が依頼できない場合は、自社の社員が対応することが前提になります。」と指摘します。
ファネルAiの記事も「AI出力を誰が確認するのか、例外時に誰へ戻すのか、機密情報をどう扱うのかが曖昧なまま契約すると、後で修正コストが増えます。」と述べています。
委託後に社内に残る作業
2つ目の確認点は、委託した後に社内に残る作業です。
お名前.comの記事は、ノウハウが残りにくいことへの対策として「マニュアルと定期報告の提出を契約に入れ、社内に窓口担当を残す」と書きます。
お名前.comの別の記事は、任せきりにする失敗への対策として「社内に業務の責任者を残し、マニュアルの更新と提出を契約に入れる」と書いています。
BPOの解説記事の対策どおりに委託しても、社内には窓口担当や業務の責任者が残り、委託先から出されるマニュアルと報告を受け取って確かめる作業が残ります。
どれが残るかは委託先と契約の範囲で変わるため、比べるときに確かめます。
手順変更時の修正の担い手
3つ目の確認点は、業務のやり方や書式が変わったとき、誰が手順を直し、費用はどうなるかです。手順を直す担い手を比べる軸として並べた解説記事は見当たりません。
お名前.comの記事は対策として「社内に業務の責任者を残し、マニュアルの更新と提出を契約に入れる」と書いています。この対策に沿うと、業務のやり方が変わったときに変わった中身を委託先に伝え、更新されたマニュアルを確かめるのは社内の責任者になります。
あいまいなまま契約すると、変更のたびに社内でマニュアルを直して渡すことになります。委託先を比べるときに確かめる必要があります。
費用の決まり方と追加料金
4つ目の確認点は、料金が何で決まり、範囲外の作業はいくらかです。
お名前.comの記事は「BPOは処理件数や業務範囲に応じた料金体系が多く、」と料金の決まり方の例を挙げています。
同時に、デメリットとして「契約範囲外の作業は追加費用や再契約が必要になる」と指摘しています。
ファネルAiの記事も、費用の確認が弱い場合に「安く見えて追加費用が増える」と述べています。
業務自動化の外注費用の相場と月額に含まれるものは 業務自動化の外注費用。ロボット開発と運用保守の相場 にまとめています。
自動化して業務を預かる形での答え
AX BPO(エーエックス・ビーピーオー)は、株式会社Generative Partnersが2026年に始めたBPOサービスです。顧客の今のシステムや書式を変えずに、業務ごとに自動化を個別に設計し、AIで処理できない判断と例外処理は専任スタッフが担って、成果物まで引き受けます。
AX BPOもAI BPOの一つです。人に業務を渡す形と違い、業務を自動化してお預かりします。業務に合わせて、AIエージェント・OCR・RPA・iPaaS・GAS・VBA・Pythonなどを組み合わせて設計し、構築します。
今のシステムや書式は変えなくてよく、基幹システムの改修も要りません。経営判断そのものや、電話応対のように即時の応答が要る業務は引き受けません。AX BPOと他の手段との違いは AX BPOとは にまとめています。
- 例外と判断:AIで処理できない判断と例外は弊社が処理します。貴社が持つのは、情報の連携と最終可否の判断です。
- 社内に残る作業:依頼するときの貴社の作業は、今のやり方を画面共有で見せていただくことと、テスト運用の結果を確認いただくことの2つです。ツールの操作・運用・保守は弊社が行います。
- 手順の変更:業務のやり方が変わったときは、変更を伺い、弊社が設計を更新します。月額の範囲で追随できる変更が大半で、工程が大きく変わる場合は改めて見積もります。
- 費用の決まり方:費用は業務ごとの月額です。設計・構築、ツールの利用料、運用保守、判断と例外の処理を含みます。初期費用は原則かかりません。
ノウハウが蓄積されず、自社の運用に戻しにくいという解説記事が挙げるデメリットに対して、AX BPOは特定のツールや弊社に依存しない形で設計しています。契約を終えるときは、運用中に整理した工程・判断基準・例外の処理ルールを渡せます。
1回60分のヒアリングで今のやり方を見せていただき、最短翌営業日にお見積もりをお出しします。その業務に今かかっている工数と費用と、導入後の月額を並べてお出しします。
テスト運用を2〜4週間行い、弊社が実際に処理して、貴社に結果に間違いがないかを確認いただきます。最短1ヶ月で本番運用を開始できます。
よくある質問
Q. AIで処理できない判断はどうなりますか
委託先を比べるときに、誰が処理するかを確かめます。AX BPOでは弊社が処理し、最終可否の判断は貴社が持ちます。
Q. 契約範囲外の作業はどうなりますか
委託先によっては追加費用や再契約が必要です。AX BPOでは件数の上限を見積もりで取り決めます。工程が大きく変わる場合は改めて見積もります。
Q. マニュアルがない業務も委託できますか
はい。マニュアルや仕様書の作成はお願いしていません。今のやり方を画面共有で見せていただきます。
Q. 今の書式のまま委託できますか
はい。今のシステムや書式は変えなくてよい形で設計し、構築します。基幹システムの改修も要りません。
Q. ツールの利用料は費用に含まれますか
はい。業務ごとの月額に、設計・構築、ツールの利用料、運用保守、判断と例外の処理を含みます。
監修
株式会社Generative Partners 代表取締役 黒﨑悠一
4社を創業し、2度のM&Aを経験。2021年に創業したWANDが東証プライム上場のファンコミュニケーションズのグループに入り、同社の執行役員を務めた。2026年にGenerative Partnersを創業し、9月にAX BPOの提供を始めた。
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