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RPAの保守外注で残る業務とは。エラー対応と費用相場

執筆 AX BPO編集部監修 黒﨑悠一

RPAの修正の作業だけを外注する契約では、修正の間の業務や例外の処理、結果の確認は貴社に残ります。弊社に業務ごと預ける方式では、自動化の仕組みからこぼれる判断と例外は専任スタッフが処理します。設計・構築、ツールの利用料、運用保守、判断と例外の処理を含めて月額10万円から(目安。業務の内容と件数により異なります)でお預かりします。

保守を外注しても残る作業

RPAの修正の作業だけを外注する契約でも、止まっている間の業務、例外の処理、結果の確認、修正の依頼のやり取りは社内に残ります。

2022年に発表されたRPAリモート保守のサービスの例では、依頼のあと、必要なチケット数の回答を受けてから作業に着手します。

キーマンズネットが2023年に実施した調査の自由回答には、次のような声があります。

「ロボットがよくエラーで停止する。その度に開発依頼先に修正を依頼し、業務が停止する。また、担当者の時間が取られる」

保守と例外処理を切り分ける

日立ソリューションズのコラムは、RPAが止まる原因を「例外」と「変更」に分けています。

  • 例外:パソコンのハードウェアが原因のものや、操作対象のアプリケーションが原因のもの(画面のボタンの仕様が変わる、ダウンロードするファイルの拡張子が変わるなど)
  • 変更:データの取得元が新しいシステムに替わる、集計表に項目を足してほしいと頼まれるなど、業務の手順や成果物の変更

同コラムは、RPAを使っていくなかで、例外と変更が原因のトラブルは「つきもの」としています。

ロボットの保守と、例外の処理や成果物の確認は別の仕事です。トラブルが起きると、ロボットの修正に加えて、止まっている間の業務を誰かが担います。

自社で保守する場合、例外の処理と結果の確認は貴社が行います。修正の作業だけを外注する契約でも、例外の処理と結果の確認は貴社に残ります。

キーマンズネットが2023年に実施した調査(有効回答606件)では、RPAを導入済みの企業の回答者のうち21.4%(「想定をやや下回る」16.5%と「大幅に下回る」4.9%の合計)が、効果が想定を下回ったと回答しました。

調査の自由回答には、次のような声があります。

  • 「システムの画面のIN/OUT処理があるが、画面変更に合わせてRPAの保守が必要。」
  • 「よく処理停止するので運用工数がかかる」

保守の工数を外注する費用の例

ロボ単が紹介するスターティアテクノスが2024年12月に実施したアンケートによると、RPAの運用体制は専任チームか部署ごとの担当者が運用している内製が89%、外部のベンダーに依頼している回答が4%でした。このアンケートの回答の多くは内製の運用ですが、ここでは自社で保守を続ける場合と外注する場合の費用を比べます。

自社で保守を続ける場合、RPAのライセンス価格と担当者の時間がかかります。実際にかかる費用は、次のような項目の足し算になります。

  • RPAのライセンス価格
  • ロボットの修正にかかる担当者の人件費
  • 止まっている間の業務を手作業で処理する担当者の人件費

WinActor(ノードロックライセンス)のメーカー希望小売価格は、フル機能版がPC1台あたり年1,098,680円、実行版が年300,080円(税込)です。

保守の時間を外注する場合、WinActorの正規代理店の料金表には、保守サポートパック(保守時間10時間)55,000円(税抜)とあります。このページは保守時間としか書かず、ロボットの修正作業に使えるかは書いていません。

2022年に発表されたRPAリモート保守のサービスの例では、1チケットを最大0.5人日として、6か月単位で契約します。仕様変更やエラー修正といった不定期な保守作業を代行するもので、依頼のあと、必要なチケット数の回答を受けてから作業に着手します。

どちらの例も保守の作業の工数を買います。止まっている間の業務を代わりに回すことは含まれていません。業務自動化に関する費用の相場は、業務自動化の外注費用。ロボット開発と運用保守の相場で解説しています。

乗り換えに伴う作り直し

別のRPAやAIに乗り換える選択もあります。タクトシステムのコラムによれば、今のロボットは新しいツールでそのまま使えないことが多く、作り直しになります。

操作対象のアプリケーション側の変化や、業務の手順や成果物の変化はツールの外で起きます。そのため、ツールを替えても止まる原因は残り、直す人は要ります。

業務ごと預けて完全に手離れさせる

保守の工数を外注するほかに、業務ごと完全自動化してお預かりする方式があります。AX BPOとはのページで仕組みを説明しています。

4つの方式について、誰が直すか、誰が例外を処理するか、誰が確認するか、費用の構造を比べます。

保守は修正の作業だけを外注した場合の方式の比較
方式壊れたロボットの修正例外の処理成果物の確認費用の構造
自社で保守貴社貴社貴社ライセンス価格と担当者の時間
保守を外注外注先貴社貴社ライセンス価格と時間やチケットで買う外注費
乗り換え貴社または外注先貴社貴社新しいツールの費用と作り直しの費用
業務ごと預ける(AX BPO)弊社弊社弊社月額の利用料

AX BPOにお預けいただいた場合、自動化の構築や保守、例外の処理、結果の確認は弊社が持ちます。貴社の担当者が手を動かす作業は発生しません。貴社に残るのは、結果の受け取りと、支払いの承認など権限が要る判断だけです。

今のロボットはどうなるか

今のロボットを使い続けるか作り直すかは、業務ごとに判断します。判断の材料として、次の点を確かめます。

  • 台帳の有無:対象の業務とロボットが管理されているかを確認します。
  • 仕様書の有無:今のロボットの動作や手順が文書として残っているかを確かめます。
  • 停止の頻度:ロボットがエラーで止まる頻度を確認します。
  • 対象システムの変更予定:データを取得するシステムや画面の変更が予定されているかを見ます。
  • 例外の多さ:手順から外れる例外の処理がどれくらいあるかを確認します。

見積もりで費用の目安を知る

弊社にお預けいただく場合、次のように進みます。

  1. ご相談(無料):業務の概要と困っている点を伺います。対象の業務が絞れていない段階でも構いません。
  2. ヒアリング(1回・60分):実務の担当者に、画面共有で今のやり方を見せていただきます。
  3. お見積もり(翌営業日):その業務に今かかっている工数と費用と、導入後の月額を並べてお出しします。
  4. テスト運用(2〜4週間):弊社が実際に処理し、貴社は結果に間違いがないかを確認します。
  5. 本番運用:稼働を監視し、業務のやり方が変わったときは設計を更新します。

貴社の作業は、今のやり方を画面共有で見せていただくことと、テスト運用の結果を確認いただくことの2つです。マニュアルや仕様書の作成はお願いしていません。

よくある質問

Q. 自動化の設計や構築は自社で行う必要がありますか

弊社が行います。対象業務のヒアリングをもとにオーダーメイドで設計・構築し、運用まで引き受けます。貴社の担当者が手を動かす作業は発生しません。

Q. 月額の費用には何が含まれますか

月額10万円から(目安。業務の内容と件数により異なります)の利用料には、設計・構築、ツールの利用料、運用保守、判断と例外の処理を含みます。

Q. エラーが出たときの対応をすべて任せられますか

はい。エラーの修正と例外の処理は弊社が行います。貴社に残るのは、支払いの承認など権限が要る判断だけです。

Q. 業務の変更があった場合の対応はどうなりますか

データの取得元が新しいシステムに替わる場合や、集計表に項目を足すといった業務のやり方が変わったときは弊社が設計を更新します。貴社は変更の内容をお伝えいただくだけです。

Q. 今のロボットはどうなりますか

使い続けるか作り直すかは、業務ごとに判断します。台帳や仕様書の有無、停止の頻度、対象システムの変更予定などを確認して決めます。

自動化できる業務の診断・お見積もり

どの業務を自動化できるかの診断から無料で承ります。

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監修

株式会社Generative Partners 代表取締役 黒﨑悠一

4社を創業し、2度のM&Aを経験。2021年に創業したWANDが東証プライム上場のファンコミュニケーションズのグループに入り、同社の執行役員を務めた。2026年にGenerative Partnersを創業し、9月にAX BPOの提供を始めた。

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