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AIエージェントの外注と運用保守。精度の確認は誰が持つか

執筆 AX BPO編集部監修 黒﨑悠一

AIエージェントを外注する方式には、開発して納品する委託と、運用まで引き受ける委託の2つがあります。納品された後も継続して要る精度の確認と例外の処理を、どちらが持つかで分かれます。自動化の仕組みからこぼれる判断と例外は、専任スタッフが処理します。運用まで引き受けるAX BPOは月額10万円から(目安)で承り、業務の内容と件数により異なりますが、設計・構築、ツールの利用料、運用保守、判断と例外の処理を月額に含みます。

納品後の運用と委託方式

AIエージェントは開発して終わりではなく、運用が本番です。作って納品した後も、精度の確認と例外の処理が継続して要ります。納品の後にその作業を誰が持つかで、外注の方式が分かれます。

弊社では、委託の方式を開発の作業に費用を払う「開発して納品する委託」と、業務の成果物に月額を払う「運用まで引き受ける委託」の2つに分けて考えます。運用まで引き受けるAX BPOやそう定めた契約では、保守と精度の確認を提供側が持ちます。AIエージェントを自社で運用する体制があるかどうかが、方式を選ぶ基準になります。

初期費用と運用保守費の内訳

開発して納品する委託にかかる費用の一例を挙げます。公開されている記事の金額であり、単位も期間もそろっていないため、あくまで参考値です。

LASSICの記事が挙げる費用レンジは、4つの項目に分かれます。

  • PoC(概念実証): 数十万〜数百万円程度。期間は数週間〜2か月程度
  • 本開発: 数百万〜数千万円程度。期間は3か月〜6か月以上
  • LLM API運用費(APIトークン課金とインフラ費用): 月額数万〜数十万円程度〜。毎月発生
  • 保守・改善(LLMモデルのバージョンの更新への追従、ツールのAPI仕様変更への追従、精度の改善): 月額数十万円程度〜。毎月発生

シャノンの記事が挙げる費用感は、PoCが50万〜150万円程度(2〜4週間)、本番実装が200万円〜、運用保守が月5万〜30万円程度です。

LASSICの記事自身が、費用レンジは市場参考値であり一次資料による確定値ではないと断っています。エージェントが操作するツールの数や信頼性要件により大きく変わると記載しています。シャノンの記事は数字の出典を示していません。

また、LASSICの記事はリリースの後は「トークンコスト・タスク達成率・エラー率をダッシュボードで継続監視」するとしています。このように、保守費用の金額が何を含むかは記事ごと、契約ごとに異なります。

費用の見方を詳しく知りたい場合は、業務自動化の外注費用。ロボット開発と運用保守の相場に、方式ごとに何に払うかをまとめています。

納品の後に要る作業と分担の境目

開発して納品する委託では、開発費のほかに運用保守費が別にかかります。保守契約の範囲は契約ごとに異なるため、納品された後に要る作業を誰が持つかを確認します。

シャノンの記事でも、PoC止まりの失敗として「精度の合格ラインを決めずに始めた」「既存システムに繋がらない」「責任設計がない」ことを指摘しています。そのうえで、外注先に確かめる質問として「運用後は誰が面倒を見ますか?」「AIが間違えたときの設計は?」「モデルが進化したらどうなりますか?」を挙げています。運用体制として、精度の監視やプロンプトの更新まで含めた体制を提示することを開発会社に求めています。

弊社の整理では、納品の後に要る作業と誰が持つかの違いは、方式ごとに分かれます。

納品の後に要る作業と分担
作業開発して納品する委託運用まで引き受ける委託(AX BPO)
稼働の監視と定期点検保守契約の範囲による月額に含む
精度の確認と間違いの修正保守契約の範囲による。含まない契約では社内の担当者月額に含む
例外の処理社内の担当者月額に含む
業務のやり方が変わったときの設計の更新保守契約の範囲による月額の範囲で追随できる変更が大半。工程が大きく変わる場合は改めてお見積もり
成果物の確認社内の担当者月額に含む(判断が要る件は貴社が確認)

「開発して納品する委託」の列と作業の分担は弊社の整理であり、契約によって含む場合も含まない場合もあることを示します。

2つの委託方式の違い

弊社の整理では、開発して納品する委託で社内に残る作業は、例外の処理、結果の確認、改修の発注です。このうち改修の発注は、保守契約の範囲によって変わります。

運用まで引き受ける委託では、費用は1業務ごとの月額にまとまります。AX BPOとはにまとめているとおり、設計・構築から運用保守、例外の処理、成果物の確認までを弊社が引き受け、月額に含みます。貴社の業務に合わせて設計・構築し、別途のご請求はありません。貴社に残るのは、データの共有、成果物の受け取り、社内の権限が要る判断の確認です。

方式ごとの課金と残る作業
方式何に払うか課金の単位納品の後に社内に残る作業
開発して納品する委託開発の作業開発の段階ごとの費用と、月額の運用保守費例外の処理、結果の確認、改修の発注(保守契約の範囲による)
運用まで引き受ける委託業務の成果物1業務ごとの月額データの共有、成果物の受け取り、判断が要る件の確認

「開発して納品する委託」の行は一般的な分担であり、実際の範囲は契約によって異なります。

運用を任せる方式の向き不向き

自社にどちらの方式が合うかは、運用の担当者が社内にいるか、業務の量、業務が変わる頻度で決まります。

方式ごとの向いている会社
方式向いている会社
開発して納品する委託運用の担当者が社内にいて、納品の後の精度の確認と例外の処理を社内で持てる
運用まで引き受ける委託運用の担当者がいない、または担当者が精度の確認と例外の処理に追われている

開発して納品する委託を外注先として選ぶのが向いているのは、運用の担当者が社内にいて、納品の後の精度の確認と例外の処理を社内で持てる会社です。

ただし、運用まで引き受ける委託が向かない場合もあります。電話応対のように即時の応答が要る業務は向きません。また、テスト運用は2〜4週間で、ヒアリングから最短1ヶ月で本番運用に入れます。

見積もりの確認点と導入の流れ

どの委託の方式でも、見積もりの段階で次の5点を確かめます。

  1. 範囲: どの工程からどの工程までを引き受けるか。データを渡す前と、成果物を受け取った後の作業は誰が行うか
  2. 含むものと別料金: 設計・構築、ツールの利用料、保守のうち、精度の確認、例外の処理、モデルの更新への追従がどこまで月額に含まれるか
  3. 件数の上限: 想定する件数と、それを超えたときの扱い
  4. 解約するときの扱い: 作った自動化や、整理した手順と判断基準を受け取れるか
  5. 責任の分担: 間違いがあったとき、どちらが何を持つか。品質の基準をどう決めるか

運用まで引き受けるAX BPOでは、次の5段階で進めます。貴社の作業は、今のやり方を画面共有で見せていただくことと、テスト運用の結果を確認いただくことの2つです。マニュアルや仕様書の作成はお願いしていません。貴社が新しいツールを操作することはありません。

  1. ご相談(無料): 業務の概要と困っている点を伺う。対象の業務が絞れていない段階でも構わない
  2. ヒアリング(1回・60分): 実務の担当者に、画面共有で今のやり方を見せていただく
  3. お見積もり(翌営業日): その業務に今かかっている工数と費用と、導入後の月額を並べてお出しする
  4. テスト運用(2〜4週間): 弊社が実際に処理し、貴社は結果に間違いがないかを確認する
  5. 本番運用: 稼働を監視し、業務のやり方が変わったときは設計を更新する

個人情報・社外秘を含む業務もお預かりします。NDA、個人情報の取扱いに関する覚書、外部AIサービスへ投入する情報の範囲の3点を書面で取り決めます。

よくある質問

Q. AIエージェント開発を外注する費用の相場はいくらですか

開発して納品する委託の費用の一例として、LASSICの記事ではPoCに数十万〜数百万円程度、本開発に数百万〜数千万円程度かかるとし、毎月の運用保守費用も別途かかります。その記事自身が参考値と断っており、金額が何を含むかは契約ごとに異なり、エージェントが操作するツールの数によっても大きく変わるため、見積もりで確かめます。

Q. 納品された後の保守費用はなぜ必要ですか

AIエージェントを作って納品した後も、稼働の監視、精度の確認と間違いの修正、モデルの更新やツールの仕様変更への追従が継続して要るためです。

Q. AIが処理できない例外が発生した場合は誰が対応しますか

開発して納品する委託では、保守契約の範囲によります。含まない契約では社内の担当者が処理します。運用まで引き受けるAX BPOでは、例外の処理まで月額に含み、弊社が処理します。

Q. 業務のやり方が変わったときの設計の更新は保守に含まれますか

開発して納品する委託では、保守契約の範囲によって含む場合と含まない場合があります。運用まで引き受けるAX BPOでは、月額の範囲で追随できる変更が大半です。工程が大きく変わる場合は改めてお見積もりとなります。

Q. 初期費用なしで運用まで任せることはできますか

原則かかりません。運用まで引き受けるAX BPOは月額10万円から(目安)で承り、業務の内容と件数により異なりますが、設計・構築、ツールの利用料、運用保守、判断と例外の処理を月額に含みます。

どの業務を自動化できるかの診断から無料で承ります

今のやり方のまま業務ごとお預かりして完全自動化するため、対象の業務が絞れていない段階からご相談いただけます。

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監修

株式会社Generative Partners 代表取締役 黒﨑悠一

4社を創業し、2度のM&Aを経験。2021年に創業したWANDが東証プライム上場のファンコミュニケーションズのグループに入り、同社の執行役員を務めた。2026年にGenerative Partnersを創業し、9月にAX BPOの提供を始めた。

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