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野良ロボット対策と止まった当日の業務の回し方・仕分け方

執筆 AX BPO編集部監修 黒﨑悠一

野良ロボットを管理台帳やルールで見つけた後は、直して使い続ける、止めて手作業に戻す、止める、業務ごと預けるのいずれかに分けます。弊社にお預けいただく場合、自動化の仕組みからこぼれる判断と例外は、専任スタッフが処理します。月額10万円から(目安)で、業務の内容と件数により異なりますが、設計・構築、ツールの利用料、運用保守、判断と例外の処理を月額に含みます。

野良ロボット対策で防げること

野良ロボットの定義と対策の目的を整理します。ASCII.jp(ユーザックシステムの記事の転載)「野良ロボットを生み出さないためのRPA運用とは?」では、「野良ロボとは、異動や退社などなんらかの事情で管理者不在になったRPAロボットのことで、闇ロボットやブラックロボットともいわれています。」と定義されています。

日立ソリューションズ「RPA運用におけるリスクとは?トラブルを回避するための対策も解説」には、「管理部門の管轄外に置かれたロボットが、システムやデータの変更を反映しない状態で動作することで、業務に悪影響を及ぼしてしまう危険性があります。」と書かれています。

WinActorのサイトに載っている株式会社 中電シーティーアイの資料「Excelで作成したマクロにより、野良ロボットの検出を実現」では、野良ロボットを次の5つに分類しています。

  • 「勝手につくられたロボット」
  • 「いつ動作しているか分からないロボット」
  • 「いつまで動作させておけばいいか分からないロボット」
  • 「何をしているか分からないロボット」
  • 「何をしたいか分からないロボット」

中電シーティーアイの資料では4つめを、「ロボットの処理内容が複雑で理解できないもの。ブラックボックス化しているため、修正も再利用もできない」と説明しています。

多くの記事が勧める対策は、運用ルール、登録の義務化、変更時の通知、複数人での管理、管理ツールでの一元管理、実行の記録との照合、定期的な点検や棚卸しです。ASCII.jpの記事は、登録する項目の例を「登録内容は作成・使用する部署、RPAロボットの管理者(作成者、所有者)、自動化する業務の内容などです。」と挙げています。ITトレンドの記事は、残しておく資料の例としてRPA一覧、バージョン情報、エラー情報、概要図を挙げています。これらはロボットをこれ以上増やさないための手立てであり、隠れたロボットを見つけるために要る作業です。

運用ルールや台帳で解決しない課題

運用ルールや管理台帳だけでは、中身の分からないロボットを直せる人を増やせません。国立大学法人旭川医科大学の「RPA 管理システム 仕様書」は、各部署や担当者ごとに作られたRPAの稼働状況やエラーが起きたときにどう処理したかの履歴を一元的につかめていないこと、担当者の異動や退職でロボットの中身が分からなくなることを課題に挙げ、管理システムの導入を求めています。

弊社の整理では、台帳の項目は2つに分かれます。作った人に聞かなくても埋められる項目は、実行の記録や業務の現物から拾えます。

  • ロボットの名前と、動いているパソコンやサーバー
  • いつ・どのくらいの頻度で動いているか
  • 正常に終わったか、エラーで止まったか
  • 出来上がったものを受け取っている部署と、その締め日
  • 入力に使っているファイルと、出来上がるファイルの現物
  • 止まったときに困る業務と、これまで誰が手で補っていたか

もう一方は、作った人か中身を読める人でないと埋められない項目です。

  • 処理の中身と手順
  • 途中の判断の条件と、例外をどう扱っているか
  • 前提にしている画面・ファイルの置き場所や形
  • 他のロボットやマクロとのつながり
  • 何のために作ったか

後ろの項目が埋まらないのが、直せる人のいないロボットです。ASCII.jpの同じ記事も「作成者や管理者が不在の場合、更新や停止処理を行うことができません。」と指摘します。中電シーティーアイの資料にある検出の手順は「ロボットの作成者に用途などを確認することで、本当に野良なのか、登録をし忘れただけなのかを判断し」とあり、作成者に確認できることが前提です。

日立ソリューションズの調査「2025年版:RPA導入後のリプレイス(再検討)に関する意識調査」は、「約31%の企業は利用拡大に課題を抱えており、そのうちの約65%はRPA人材が不足している。」と報告しています。

日立ソリューションズの調査は、2025年2月10日〜12日にインターネットで行われた、RPA製品を扱う会社の自社調査です。有効回答はRPA導入済企業の導入担当者等110人で、65%は課題を抱える約31%のうちの割合を示しています。

ロボットが止まった当日の手順

ロボットが止まった当日は、ファイルや設定を消したり上書きしたりせず、複製を残してから触ります。中身の分からないロボットを、確かめないまま何度も動かし直すことは避けます。

動かし直してよいかは、出来上がったものを受け取っている部署と、情報システム部門で確かめます。

手作業でつなぐ業務と成果物の決め方

ロボットが止まっている間の業務をどうつなぐかを決めます。締め日までに要る成果物を先に決め、そのぶんを手作業で作ります。手作業の手順は、入力に使っているファイルと出来上がりの現物から書き起こします。

件数が少なく、判断の要らない短い作業であれば、手作業で回せます。毎月続ける場合は、その作業と判断が社内の担当者に残ります。

見つかったロボットをどう分けるか

見つかったロボットを今後どう扱うかで分けます。

見つかったロボットの仕分け
仕分け合う場合社内に残る作業
直して使い続ける中身を読める人が社内か外部にいて、業務が今後も続く読み解く・直す・確かめる作業と、画面や業務が変わるたびの修正
止めて手作業に戻す件数が少なく、判断の要らない短い作業毎回の手作業と、その中の判断
止める役目を終えていて、出来上がったものを使う人がいない止めてよいかの確認
業務ごと預ける(AX BPO)業務が今後も続き、社内に直せる人を置けないデータの共有、成果物の受け取り、最終可否の判断

この表は出典のない弊社の整理です。

直すことを社外に頼んでも、止まっている間の業務・例外の処理・結果の確認は社内に残ります。詳しくは RPAの保守外注で残る業務とは。エラー対応と費用相場 にまとめています。

使い続けるか止めるかの判断

止めてよいかは、出来上がったものを受け取っている部署と、情報システム部門で確かめます。

確認の結果、役目を終えていて出来上がったものを使う人がいない業務であれば、ロボットを止めます。業務が今後も続く場合は、直して使い続けるか、止めて手作業に戻すか、業務ごと預けるかを選びます。

対象業務の自動化を外に出す

業務が今後も続き、社内に直せる人を置けない場合は、弊社が業務ごとお預かりします。

貴社でロボットの中身を読み解いて資料にしてから渡す必要はありません。依頼の入り口は、今のやり方を画面共有で見せていただくことです。業務に合わせて、AIエージェント・OCR・RPA・iPaaS・GAS・VBA・Pythonなどを組み合わせて設計・構築します。

ツールの操作・運用・保守は弊社が行うため、貴社の担当者にツールの操作・運用・保守は発生しません。稼働の監視と、業務のやり方が変わったときの設計の更新を引き受けます。業務のやり方が変わったときの設計の更新は、月額の範囲で追随できる変更が大半で、工程が大きく変わる場合は改めて見積もります。今のシステムや書式は変えません。基幹システムの改修も要りません。

担当者の異動や退職で業務は止まりません。契約を終えるときは、運用中に整理した工程・判断基準・例外の処理ルールをお渡しできます。

依頼してから動き出すまで、5つの段階で進みます。

  • ご相談(無料): 業務の概要と困っている点を伺う。対象の業務が絞れていない段階でも構わない
  • ヒアリング(1回・60分): 実務の担当者に、画面共有で今のやり方を見せていただく
  • お見積もり(翌営業日): その業務に今かかっている工数と費用と、導入後の月額を並べてお出しする
  • テスト運用(2〜4週間): 弊社が実際に処理し、貴社は結果に間違いがないかを確認する
  • 本番運用: 稼働を監視し、業務のやり方が変わったときは設計を更新する

貴社の作業は、今のやり方を画面共有で見せていただくことと、テスト運用の結果を確認いただくことの2つです。初期費用は原則かかりません。最短1ヶ月で本番運用を開始できます。完全自動化してお預かりする仕組みは AX BPOとは にまとめています。

よくある質問

Q. なぜ野良ロボットが発生するのですか

担当者の異動や退職のほか、ロボットの開発を社外に頼んでいた場合も作った人が社外にいるため管理者が不在になると、ASCII.jpの記事が原因として挙げています。

Q. 管理ツールで一元管理すれば防げますか

管理ツールはロボットの実行の記録をつかみ、野良ロボットを見つけることに役立ちます。見つかった後に中身を読み解き、直す作業は社内外の人が担います。

Q. 野良ロボットの割合を示す調査はありますか

野良ロボットの発生割合を示す公的な調査は、弊社が当たった範囲では見つかりませんでした。関連する調査として、日立ソリューションズの自社調査では、課題を抱える約31%のうちの約65%がRPA人材の不足を挙げています。

Q. 今のロボットを使い続けるか誰が判断しますか

社内で抱える場合は、止めてよいかを受け取っている部署と情報システム部門で確かめます。弊社にお預けいただく業務では、今のロボットを使い続けるか作り直すかは、業務ごとに判断します。

Q. マニュアルがなくても自動化を依頼できますか

はい。マニュアルや仕様書の作成はお願いしていません。実務の担当者に、画面共有で今のやり方を見せていただきます。

直せる人のいないロボットの業務を外に出す

対象の業務が絞れていない段階でも、野良ロボットの保守から離れ、業務の自動化を外に出せるかどうかのご相談を無料で承ります。

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監修

株式会社Generative Partners 代表取締役 黒﨑悠一

4社を創業し、2度のM&Aを経験。2021年に創業したWANDが東証プライム上場のファンコミュニケーションズのグループに入り、同社の執行役員を務めた。2026年にGenerative Partnersを創業し、9月にAX BPOの提供を始めた。

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